夏期学校 02

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夏期学校 〔少年図鑑シリィズ2〕

【第二話 クリスタル】



 クリスタル工作実験シリイズを作るのにも、挑戦していた。前々から砂流とカタログを見て、おもしろそうな物に目を付けていたのだ。
 星路記録機・・・星の行路を記録する装置。
 人工雲育成装置・・・三十種類以上の雲を発生させ、発生のメカニズムを見ることができる。
 去年、2つ上の兄の詩都が部屋で作っていて、部屋にいろいろな雲を浮かべていたのを思い出す。部屋に入ると、できたての小さな雲が、ぷかぷかと浮かんだまま顔にぶつかって、かきわけながら入って行ったのを思い出す。最後には晴れた日に、海辺の断崖の上から雲たちを開放していたっけ。
 絶対、自分でも作って見たかったのだ。
 月光観測機・・・七色あると言う月の光を見分ける装置。双眼鏡のように使い、月の光を観測する。
 水温低下装置・・・幾本もの細いパイプの中を水が移動してゆくにしたがって、水の温度がどんどんと下がってゆく過程を見ることができる装置。これは装置自体の美しさに引かれて購入する学生が多い。
 そんな装置系のものだけでなく、他にも鉱石育成箱。金色ひまわりの種。手紙を入れて海に流すことのできる小瓶。妖精がやってくる花の鉢植え。硝子蓋付きの木製収集箱などの小物も充実している。
 それから実験系の青いミニ薔薇育成交配セット・・・幻と言われる青薔薇を作りだしてみよう。古代文字解読セット・・・まだ解読されていない古代文明の文字を解読してみよう。
 そんな、どれもこれも作りたいものばかりで迷わせてくれる。そして、たっぷりと楽しみを堪能した後は、砂流と一緒にあちこちに見学に行った。



第3話へと続く